いま、ディスプレイを活用した電子データによる情報表示システム「デジタルサイネージ(電子看板)」市場が急成長を遂げています。駅や街頭で見かける機会が増えたと感じている人も多いのではないでしょうか。そんなデジタルサイネージの特徴は、従来の看板のように張り替える必要がないこと。そして、単に見せるだけではなく動画としてもプロモーションができることです。
お隣、韓国ではこのデジタルサイネージを駅に設置し、今までにない広告のプロモーションとして活用しています。
ソウルは、デジタルサイネージが世界一進んでいる国ともいわれています。韓国には、デジタルサイネージ大手の「Degital View」と「HANGKOO」2社があり、ソウルの地下鉄に各駅のプラットフォームの10m間隔に計200台ほど設置されています。これらは、広告を映し出すだけでなく、駅周辺の地図やお店のインフォメーション、終電情報まで見ることができます。さらに、液晶に映し出されたお店の文字を押すと、お店で利用できるクーポンがもえるという仕組みになっています。
便利な情報とお得なクーポンを提供しつつ、広告としても機能しているデジタルサイネージは、必要なコンテンツを提供して、ユーザーを集めながら宣伝につなげています。まさに、オンラインでいうコンテンツマーケティングのような機能を果たしていると言えるのではないでしょうか。
そんな韓国の事例に引き続き、日本でも駅や電車でのデジタルサイネージが今後ますます普及してくると予測されます。韓国の駅に設置されている「Degital View」と「HANGKOO」のような、地図データや観光情報が見られるタッチパネル式のデジタルサイネージが日本にも登場する日は遠くありません。大日本印刷株式会社と株式会社Will Smartが提携し、2015年3月までに、日本語・英語・韓国語・中国語の4言語に対応したデジタルサイネージ「Will Smart」を、駅や空港、ショッピングモールなどに70台導入すると発表しています。
さらに、2015年秋ごろから山手線で営業運転を開始するのは、広告媒体をデジタルサイネージ化した新型車両。山手線以外でも、車内の広告がすべてデジタルサイネージ化されるのも時間の問題かもしれません。
街頭に溢れる広告には誰の目にも留まらずに、無駄になっているものも多くあるでしょう。そんな中、デジタルサイネージという新しいスタイルの広告で、一方的な見せつけの広告ではなく、参加型・情報提供型の広告にすることができます。今後デジタルサイネージがどんな進化を遂げていくのか目が離せないところです。
参考元:http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140701.pdf
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