日本でも2014年のサッカーのFIFA ワールドカップブラジル大会に合わせて実施した、コカ・コーラ社の「ネームボトル」キャンペーン。250種類以上の名前をデザインしたボトルが期間限定で販売され、開始から5週間で1億本以上を売り上げました。
今回は、世界中で話題になったコカ・コーラ社の「ネームボトル」キャンペーンを振り返ってみたいと思います。
コカ・コーラボトルに名前が書かれた「ネームボトル」キャンペーンは、実はオーストラリアにある広告代理店「Ogilvy社」が発案したアイデアでした。そして、2011年にオーストラリアで実施されたのが、はじまりとなったのです。
そのキャンペーンは若者を中心に話題を呼び、7%の売り上げアップという大成功を収めます。そして、飲料ボトルに個人の名前をつけるというこれまでになかった試みは、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本など世界中70か国を巻き込むキャンペーンとなっていったのです。
そんな中、Share a Coke’(コーラをシェアしよう)と呼ばれるネームボトルキャンペーンの効果により、アメリカのコカ・コーラ社の売り上げが10年ぶりに2%アップしたとThe WallStreet Journal.が’発表しました。
キャンペーンが’Share a Coke’(コーラをシェアしよう)と呼ばれる理由として、自分や友達の名前が書かれたネームボトルを店頭で買った人が、ソーシャルメディアでシェアをする現象が起きていることがあげられます。また愛犬の名前が書かれたボトルを見つけ、犬の横にコカ・コーラボトルを置いて写真を撮り、ソーシャルメディアに投稿するという飼い主も。
さらには、自分の名前を求めて、オークションサイトで数の少ないネーム入りのボトルが競売にかけられているというのです。このように、店頭で売られているコーラが、オンラインで話題を集めるという「O2Oマーケティング」としてもよく機能している様子がわかります。
このようにコカ・コーラ社の「ネームボトル」キャンペーンは、単に飲み物という枠を超え、新しい価値を提供したことで、話題を集めることに成功しました。これまで、パソコンなどの商品のカラーバリエーションを増やすことで、自分の好きな色の商品を選んでもらうというパーソナライズされたマーケティングが行われていましたが、飲料ボトルに名前を入れるという試みはなかったでしょう。
それを大手飲料メーカーのコカ・コーラ社がやってしまったからには、市場が盛り上がらないわけはありません。「今までにない」という意味でも、大成功を収める要因になったのではないでしょうか。この「ネームボトル」キャンペーンが今後、どのように進化していくのか、期待が高まるところです。
参考:https://www.wsj.com/articles/share-a-coke-credited-with-a-pop-in-sales-1411661519
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