これからのWebマーケティング戦略
「Webマーケティング」と聞いて、どんなことを想像するでしょうか。
簡単に言えば、Webを利用して商品やサービスを顧客へと届けるビジネス活動のことを指します。
こうしたWebマーケティングの戦略は多種多様な手法がありますが、キーとなるのは比較的カンタンに効果測定が行なえ、ターゲットを細かく絞って施策可能なものが求められています。
■Googleの切り拓いたWebの世界から外へと足を踏み出した
Webマーケティングを考える上で、避けて通れないのがSEO(Search Engine Optimization=検索エンジン最適化)やリスティング広告、リマーケティングなどのキーワードになります。
こういったGoogleの「手のひらビジネス」は、Googleが生み出した市場やソリューションを用いて行なうビジネスのことになります。
しかし、現在ではGoogleの領域だけでは不十分となってきています。
いまや先進諸国だけでなく、これまで発展途上国と呼ばれていた国々にまでスマートフォンが普及してきました。
その一例として、世界中の人々がFacebookやInstagramのアカウントを取得し、さまざまな発信を行なっています。
さらに、LINEやWeChat、WhatsAPPなどの無料メッセージ&通話アプリを通じて、世界中の人とコミュニケーションを取るのは常識となっています。
つまり、Googleが創出したWeb上の世界から外へと足を踏み出し、さらに広いWebの世界が展開されているのです。
■Webマーケティング戦略はデジタル領域だけでは不十分
こうしたWebの世界におけるマーケティングはどうすればいいのでしょうか。
それには、ブランディングも含め、デジタル領域だけで完結させるのは不十分と言わざるを得ません。
ひとつ例を挙げると、自転車配車サービス「Uber(ウーバー)」や宿泊予約サービス「Airbnb(エアービーアンドビー)」などに代表される“ユニコーン企業”と呼ばれる巨大IT系スタートアップ企業があります。
こういった企業はスマートフォンだけで完結する新時代のWebビジネスを展開していますが、その評判をより多くの人にリーチするため、リアルにおける口コミを活用したり、テレビや新聞といった既存のメディアへの訴求を行なっているのです。
マーケティング戦略という広義で考えるなら、本質となるのは「いかに1人でも多くの欲求を駆り立てて購買につなげるか」ということに集約されます。
経済社会のシステムが変わらない限り、こうした本質は将来的にも不変であると言わざるを得ません。
同コラムでは、最新のWebマーケティングを軸としながら、時代の変遷に左右されないマーケティングの本質や不変的な要素も取り込むことで「これからのWebマーケティング」を立体的に解説していきます。