雑誌メディアの影響力とアプローチのコツとは?
みなさんには好きな雑誌はありますか?
「ほしい情報が手に入る」「記事の切り口が好き」と、毎号内容をチェックする雑誌がある人も多いのではないでしょうか。
WEBの発展でメディアが多様化する中、雑誌メディアの影響力はいまだ大きなものがあります。
■「好きな人」へアプローチ
雑誌メディアの特徴は、読者層が固定しており、ターゲットが細分化されていること。
雑誌の読者は、その雑誌が好きで手に取る人であり、情報を深く読み込んでくれますので、スクリーニングされた相手に、伝えたい内容を確実に届けることができます。
雑誌の種類としてまず挙げられるのは、新聞社や文芸出版社が出す総合雑誌。
発行部数が多く、歴史がある雑誌が多く、ネームバリューは抜群。目を引く電車の中刷り広告も多くの人の記憶に残ります。
もうひとつ、記事で取り上げられる効果が高いのがビジネス誌。
自社の商品が市場のトレンドとして紹介されることの、ブランディング効果は大。
また主要なビジネス誌はWEB、SNSでも記事を提供していますので、伝播力が強いという特徴もあります。
そのほか、趣味やスポーツなどを扱う専門誌(クオリティ・マガジン)や、ファッション誌もあります。
これらは、その分野のモノの見方を主導する存在になっていることがあり、雑誌のテイストとマッチすると、特定クラスタへのアピール力は絶大です。
■主導権は編集者にある
ただし、雑誌は企業の宣伝媒体、広告媒体ではありません。
どのネタを採用し、どのような切り口で書くかは、あくまで編集者が決めること。
記事として紹介してもらうにはハードルが高く、本当の機能ではないところにスポットを当てられることもあります。
とくに「いま、人気No1」といった広告のような文言は、そのまま記事化されることはほぼありません。
また、取材されても、最終的に記事がボツになることもあります。
また、WEBメディアと比べ、記事化までに時間がかかります。
月刊誌では、会議で企画内容が決まるのが発行の2か月前くらい、週刊誌は2週間から3週間前が一般的。
最新の情報をリリースする際、対象の雑誌の発行スケジュールの知識は必須です。
■作り手の視点に立ったアプローチを
雑誌は、記者や編集者が「面白そう」「読者が興味を持ちそう」と考えて初めて記事になります。
時代背景、はやりものとリンクさせたリリースを行うなど、記事にしやすい情報を提供することが大切です。
また、雑誌の記事内容に影響力を持つ編集者やライターとの個人的なつながりもものをいいますので、アプローチするチャネルを、ひとつでも多く確保することが成功のカギとなります。