Facebookは2018年第4四半期の決算を発表収入と成長に関するデータを公表。マーク・ザッカーバーグは投資家向けのコメントのなかで2019年のロードマップについても詳しく発表しました。
2018年はFacebookにとって騒々しい1年ではありましたが、世間からのネガティヴな注目はユーザー数や収入の増加には悪影響を与えなかったようです。ザッカーバーグによると、収入は2018年第3四半期の137億ドルから169.1 億ドルへと増収。2018年12月のデイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)数は15億2千人を数え、2017年に比べて9パーセントの増加となりました。また、月間アクティブ・ユーザー数は2018年12月の時点で23億2千人。昨年前半のスキャンダルにもかかわらず、人々は依然としてFacebookを利用しているということが示されました。
もうひとつの興味深いデータは同社の広告収入の93%が携帯端末からのものであるということ。2017年第4四半期の89%からアップしており、広告戦略においてはモバイル・ユーザーがより重視されるべきであると言えるでしょう。
ザッカーバーグは2019年の計画とともに、プライオリティについても発表。彼は「最大の社会問題にフォーカスするため、会社の運営方法を含めて根本的に改革を行いました。そして我が社は人々をつなぐためにワクワクする新しい方法を構築するために今後も投資を続けていきます」とコメントしました。
ここでは、ザッカーバーグが述べたFacebookの2019年における4つのプライオリティについてご紹介します。
最初のプライオリティは、インターネット業界として主要な社会的問題によりコミットしていくというもの。有害なコンテンツを事前に察知、特定するためのシステム改善を進めています。
マーク・ザッカーバーグは自社が世界でもっとも先進的なシステムを所有している一社であることを誇りにするとともに、3万人を超えるスタッフがユーザーの安全・安心のために働いていることを強調。これまでに実施した具体的な施策としては、意図的な誤報をストップするためにWhatsAppのエンゲージメントをあえて減らしたこと、そして心理的な健全性に配慮してバイラル動画を1日5,000時間までに削減するようにしたことなどが報告されました。
さらに、同社はプライバシーやデータの暗号化についても取り組んでおり、世界でもっとも強力な暗号化メッセージ・サービスを構築しようとしています。プライバシーへの意識を高めるユーザーのために、エンド・トゥ・エンドのレベルで暗号化されたサービスを生み出すなどさまざまな取り組みを続けています。
Facebookは人々の暮らしをより良く改善していくための新たなエクスペリエンスをもたらしたいと考えています。InstagramのStoriesがその代表的な例で、InstagramのDAUが4億人に到達してから半年というタイミングで、Storiesのデイリー・ユーザー数は瞬く間に5億人を突破。
ザッカーバーグが触れた新しいエクスペリエンスには以下のようなトピックが含まれています:
Facebookのサービスを利用している小規模ビジネスは現在9,000万を超えています。その多くが無料のものを使用しており、Facebookの調査によると、Facebookを使用し始めてからビジネスを成長させることに成功し、より多くの人材を雇用できるようになりました。
マーク・ザッカーバーグは同社のサービスがビジネスの成長に寄与できていることを歓迎し、今後も継続して貢献していくと語っています。
最後のプライオリティはFacebookが取り組んでいること、そして同社のサービスが世界において果たしている役割についてより明確に発信していくことです。
マーク・ザッカーバーグが述べているように、テクノロジーのもたらすインパクトの影にはネガティヴな側面が多々あるもの。テクノロジー業界は人々の暮らしのなかで今後ますます大きな役割を演じていきますが、その動向は入念にモニタリングされるべきです。まずは批判に耳を傾け、そして自らの信念に忠実でありつつもさまざまな課題に取り組むためのベストな方法を見つけ出すこと。AIの活用やコンテンツあるいはデータに関するレギュレーションの構築を含めて、世界的な脅威に取り組んでいくことを約束しました。
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