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メディアとの良好な関係を構築するための5つのポイント

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  • 戦略PR/広報

魅力的な”ストーリー”は良いピッチにはなくてはならないベースとなるもの。

しかしそれだけでは十分ではありません。

ジャーナリストは毎日何百ものピッチに囲まれて過ごしています。そのため、たとえよく書けていたとしてもほとんどのピッチは取り上げられることはありません。あちこちで見かけるバナー広告のようなもので、それらの多くが無視されるのは仕方がないと言ってもいいでしょう。

だからこそ、メディアとのリレーションシップの構築が大切なのです。

日頃からジャーナリストとしっかりとした関係性を構築しておくことで、あふれんばかりのメールやDM、電話の中にあってもあなたのピッチが埋もれずに済むのです。また、まだ知られていないブランドやサービスに対してジャーナリストの抱く警戒心や緊張感を取り除くことにも役立ちます。さらに、過去に魅力的な話題を提供して喜ばれていた実績があれば、新たにピッチをする際にもそのことが有利に働くといったメリットもあるでしょう。

しかし、残念なことではありますが、昨今の多忙な世の流れにおいてメディアと確実なリレーションシップを築き上げるのはかつてよりも難しくなっています。ジャーナリストの限られた時間を取り合う競争はますます熾烈になっており、チャンスを渇望するPR担当者に対して彼らが疑り深くなっているのも事実。

それでは、そんな状況のなかでジャーナリストと永続的な絆を構築するにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは役に立つ5つのアプローチをご紹介していきましょう。

その①:気長に構える

メディアと真正な関係性を構築するためにはどうしても時間と努力を必要とします。しかしPR担当者とジャーナリストが求めているものはたったひとつ:すなわち、素晴らしいストーリーを世間に発信することです。まずは、分かり合える時間をたっぷり設けること。1回コーヒーを飲んだ間柄だけではちょっとした知り合いにはなれても、近しい関係にはなれません。

事あるごとに顔を合わせるミーティングを複数回設けること、ジャーナリストがモデレーターになっていると思われる討論会に片っ端から参加すること、そしてソーシャルメディア上で交流すること。こういった活動を通じてようやく本当のコネクションを築き上げることができるのです。

いったん絆が生まれると、ほかの強固な関係性と同じように長続きするものです。

その②:断られることを恐れない

上記のアプローチを実践することで、あなたの友人になってくれるジャーナリストに出会えることでしょう。しかし一方で、あなたと知り合いになりたくない、なかにはあなたのことを毛嫌いするようになるジャーナリストもいるかもしれません。

もしPRとして仕事をしているのであれば、断られることの恐怖を乗り越えるべきです。極端なことを言えば、なにかしら意義のある関係性を獲得するためには、覚悟を決めなければならないということ。まずはコーヒーに誘ったり、カラオケや飲みに誘ったりすることを足掛かりとするところから始めましょう。

その③:年中売り込もうとする姿勢を控える

真の関係は損得勘定に基づかない関係であり、あなたがPRのプロフェッショナルであればジャーナリストと本当のリレーションを築き上げることが可能でしょう。しかし、もしあなたが出会ったばかりのジャーナリストの全員に対して「これぞセールスのチャンス到来!」とばかりに言い寄ってばかりいたら、時折記事に取り上げてもらえることはあるかもしれませんが、より濃密で読み応えのあるストーリーを発信できるような、いわば信頼に基づいた関係性を築き上げることは難しいでしょう。

PR担当者とジャーナリストは時折力を合わせて優れたストーリーを発信するもの。そうなるためには、ジャーナリストがいまどういった記事を書いているのかについて質問責めにはせず、彼あるいは彼女のプライベートなことがらについてアンテナを張るようにしてください。売り込もうとする手腕はもちろんなくてはならないものですが、コミュニケーションの中心に据えるべきものではありません。

その④:ジャーナリストの活動をサポートする

今日のジャーナリストはクリック数やページビュー数などのプレッシャーの下で仕事をしていますが、実はここにPR担当者がサポートできる余地があります。まずはあなたの業界のトップ・ジャーナリストをフォローし、彼らの発信するストーリーを自分のソーシャル・ネットワークでシェアしてあげましょう。彼らを味方につけられるだけでなく、クライアント主催のシンポジウムなどのイベントをモデレートしてもらうことで、クライアントの社会的信頼性をアップさせることにもつながるメリットがあります。

その⑤:オフィスに閉じこもらない

電話やメールだけで信頼関係を構築するのにはどうしても限界があります。ジャーナリストと実際に顔を合わせたコミュニケーションを重ねることで、それまでのありきたりな関係性はより一段高い次元に移行するもの。そのためにはイベントや会議、交流会に参加したり、一緒にコーヒーを飲んだりといった活動が大切です。

百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、会うことでお互いの印象がガラリと変わります。もしあなたがシャイなタイプでオフィスに閉じこもりがちということでしたら、メディアやジャーナリストと生産的で実りのある関係を構築するチャンスを見逃しているということになるのです。


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